神に聞き従う（使徒行伝　第4章　13〜22節）

2005年06月19日礼拝にて

　『わたしたちとしては、自分の見たこと聞いたことを、語らないわけにはいかない。』（使徒行伝4章20節）


　 ６月の第３主日は「父の日」として日本でも一般的になった。しかし実際の父と子との関係で言えば、父の存在は希薄になり、父との

関係を捨てて生きる者も多くいる。同じように自分と神との関係を捨て、自己中心な人生を生きている人が多いのも事実である。ペテロ

とヨハネが、生まれながら足の利かなかった男を「ナザレ人イエス・キリストの御名」によって癒した事実は、民衆をはじめ多くの人々に、

生きて働く聖霊の力を目撃し体験させる事となった。この事実を受け入れられない者たちは否定しようとしたが、神はそれに伴う状況を

神の真実な証しのために用いられたのである。ペテロとヨハネが捕えられ、人々の前に立ち、当時の主だった指導者たちの前で話すこと

になった時、神は彼らに語るべき言葉を与え、大胆にそして自由にキリストを証しさせた。彼らは、人を説き伏せたり人に弁明するため

ではなく、神に従うことによって与えられた確信をもって、自分の見た事、聞いた事をそのまま話したのである。同じように私たちも神の

約束を信じ、それを体験することによって得た恵みの事実を語り伝えることができる。聞いたことを説明するのではなく、神に従うことに

よって体験した事実をそのまま伝える信仰の歩みをすることができるのである。あなたも、神に聞き従って生きるならば、毎日を証しの

日々とすることができる。