楽しませてくださる神（テモテへの第一の手紙 第6章17〜19節）
2006年1月29日礼拝にて
『むしろ、わたくしたちにすべてのものを豊かに備えて楽しませて下さる神に、のぞみをおくように・・・』
（テモテへの第一の手紙6章17節b）
この世にあっては悩みがあることを主は教えられた。そして、わたしたちがその苦しみの解決をどこにも求めるかに
よって、結末が変わってくる。つまり、人に求めるか、物に求めるか、それとも神に求めるかである。人や物に解決を求
めるとき、そこには限界があり、限界は絶望や失望を生みだす。しかし神は造り主であり、命を捨ててまで私たちの罪
を背負い、愛してくださった方である。パウロはテモテに対して、頼りにならないこの世の富に望みを置くのではなく、全
ての必要を満たして、楽しませてくださる神に望みを置くことを、この世の富んでいる者に教えるように命じている。私た
ちに与えられている命が、神の恵みによって、自由をいただき、心からの喜びと楽しみを経験すること。これこそ神の御
心なのである。あなたは、真の命を得るために、未来に備えて良い土台を自分のために築き上げているだろうか。神に
望みを置くことは、神の力と約束を信じることであり、信じるとは、神の御心を行うことである。そして御心を行うとは自分
のためにではなく、神と人とに喜ばれる生き方をすることであり、惜しみなく必要な力や知恵、助けを与えて下さる神を信
じて、惜しみなく施し仕え、分け与えることを喜ぶことである。せっかくの人生を、自分の努力とこの世の誉れを求めて、
なんとなく生きるのではなく、神を信じて神に従い、大いに楽しませていただこうではないか。
