主に信頼せよ（詩篇　第37篇1〜9節）

2006年1月15日礼拝にて

　『あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ、あなたの義を光のように明らかにし、

あなたの正しいことを真昼のように明らかにされる。』（詩篇37篇　5〜6節）


　 わたしたちはいろいろな人との関わりによって生きている。その土台となるのが信頼である。明らかに信頼できる時も

あれば、その心が分からず不安になることもある。この世では、何を根拠にするかによって人の評価が大きく変わってく

るからである。ダビデは神との深い交わりを通して、神に目をとめることによる自由と喜びを経験した。そして、人を見て

心を悩ましたり、ねたみを起こして一喜一憂し、ひいては「神に対する不信仰」に陥らないように、ただ主を信頼して神の

前に善を行なうことの大切さを証している。ダビデは「あなたの道を主にゆだねよ」と語っているが、尽きるところ、人の

平安は人間関係に左右されるものではなく、神の前に生きる自分自身の信仰の姿勢によるものなのである。しかし現実

には、神を認めず、自分の思いのままに生きている人が楽しく有意義な人生を送っているように見える。私たちがこの世

の力や知恵、富などに望みを置くならば、神を知らない人々と同じ不安や恐れと戦わなければならない。しかし、人の歩

みは主によって定められるのである。わたしたちが、造り主である神に目を向け、主の手のわざを期待するならば、主は

私たちの心の願いをかなえ、喜びに満たしてくださる。あなたの道は誰の手に握られているのだろうか。主に信頼し、主

を待ち望もうではないか。