自分の弱さを誇る(第二コリント 第13章 5〜13節)

2005年3月6日礼拝にて
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 『 ・・・キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。』

  (コリント人への第二の手紙 第12章10節)


  わたしたちの主イエス・キリストは神でありながら人となって下さった。それは、罪によって死ぬべきわたしたちが、罪を

犯さなかったにもかかわらず十字架に死んでくださったキリストによって生きるためである。わたしたちが十字架のその事

実を信じているならば、神はわたしたちにあらゆる恵みを豊かに与え、すべての良いわざに富ませる力のある方であるこ

とを信じることができるはずである。主の恵みを知っているパウロは「誇る者は主を誇るべきである。」と語り、滅びるべき

べ分がキリストの十字架の贖い(あがない)によって、永遠の命の望みに生かされている喜びを証ししている。さらに、実際

に経験したあらゆる戦いと苦しみを思い出しながら、それと比較することもできない程の大きな主の恵みのゆえに、キリスト

の恵みを知らずに滅びに向かっている魂に対する燃える思いを告白するのである。しかしパウロ自身、自分の弱さを初め

から受容していたわけではなく、何度も主に哀れみを求めた。やがて「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたし

の力は弱いところに完全にあらわれる。」と示された時、彼は自分の強さに頼る生き方ではなく、神が働かれる自分の弱さ

を誇ることの自由と平安、そして本当の強さを体験したのである。主はあなたを強くして下さる。