闇の子と光の子(ルカ 第16章 1〜13節)

2003年11月16日礼拝にて
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  主人の財産を浪費していることがばれた家令は、借用証書を減額してやることで債務者に恩を売り、解雇された後の

身の安全を図りました。

   人は皆、神の前に人生の決算報告書を提出しなければなりません。そこにある罪の記録を塗り消すことができるのは

十字架の血潮のみです(Tヨハネ 1・7)。しかし、血潮のゆえに何でも赦されるのをよいことに神を侮っていると、必ず

刈取りがあります(ガラテヤ 6・7)。またキリスト者は、時間(エペソ 5・16)、財産(Tペテロ 4・10)、福音(Uコリント

5・19)の家令(=管理人)であり、これらを正しく管理し、活用する責任があります。

  ここでイエスが誉められたのは、家令の不正そのものではありません。この危機を何とかして乗り越えようとした家令

の死に物狂いの真剣さを誉められたのです(8〜9節)。進学、就職、結婚等に関しては真剣であるのに、いざ信仰のこと

になると余りにも無頓着、無造作で、光の子として信仰を貫き通すのではなく、世と妥協し、自分を騙しながら中途半端に

生きているのが私たちの現実ではないでしょうか。光の子らしく首尾一貫して神に仕え、御言葉に従うという点で、日々の

歩みはあまりにも真剣さに欠けているのではないか、とこの譬え話は問いかけているのです。