主の道に生かされて（詩篇　第51篇　8〜13節）

2003年9月28日礼拝にて

　本篇は、ダビデが姦淫と殺人の罪を犯した後の心境を歌った詩です（サムエル下11章）。罪を犯した結果、喜びを

失ったダビデは喜びの回復を祈り求めました。（8節、ピリピ　4・4、ネヘミヤ　8・10）。頑固で倣慢、自己中心な者に

真の喜びを与えるために、主は私たちにメスを入れて砕いて下さいます。自分で砕かれようとしても、「私はそれほど

悪い人間ではない」という思いが出てきます。私たちはそれほど砕かれにくい者なので、イエスが十字架上で砕かれ

なければならなかったのです（イザヤ　53・5）。正直に主の前に出ていく時、主ご自身が私たちを砕いて、喜びに満た

して下さいます。

　サウルは王としてのメンツを重んじるあまり、弁解を繰り返した結果（サムエル下13章、15章）、霊を取り去られまし

た。彼の惨めな生涯をそばで見ていたダビデは「聖なる霊を・・・取らないでください」と祈りました。（11節）。そして、

預言者ナタンを通じて罪を指摘されると、ダビデは王であることも忘れて罪を告白しました（サムエル下12章）。主から

罪を指摘された時、弁解しないで素直に罪を認め、十字架を仰ぐ人は幸いです。主は必ず赦し潔め、新しく造り替えて

下さいます。（�Uコリント　5・17）そのように砕かれ潔められた者を通して、主は救われる者を起こして下さるのです。

（13節）