中風の者を運んだ友人（マルコ　第2章　1～12節）

2003年6月1日礼拝にて

　　イエスが家の中で御言葉を語っておられると、突然屋根から中風の者が吊り下ろされてきました。友人が中風

で苦しむのをこれ以上黙って見ていられなかった四人は、イエスならば癒して下さるに違いないと信じて、行動を

起こしたからです。目の前には「群集のために近寄ることができない」という困難がありましたが、諦めないで、不屈

の信仰をもって大胆に前進しました。愛と重荷のあるところ、上からの知恵と勇気が与えられるのです。

　　イエスは四人の信仰と中風の者をご覧になり、「子よ、あなたの罪はゆるされた」と宣言されました。彼が中風の

癒し以上に罪の赦しを真剣に求めていることを見抜かれたからです。病気やけがで肉体が不自由であることより、

罪によって魂が不自由であることのほうがはるかに問題です。十字架と復活を信じる信仰によって罪赦され、永遠

の命が与えられる、これこそ最高の奇跡です。

　 中風の友人の癒しと救いのために、「今の時を生かして用い」た四人のように（エペソ　5・16）、友人を愛し（ヨハネ

15・13）、御言葉を語り（Ⅱテモテ　4・2）イエスのもとに導く行動を起こしましょう。