何の権威によって （マタイ　第21章　33〜46節）

2004年01月18日礼拝にて

　ぶどう園の主人が、収穫の分け前を受け取るために僕たちを農夫たちのもとに遣わすと農夫たちは僕たちを袋叩き

にしたり殺したりしました。二度目も同じでした。そこで主人は「わたしの子は敬ってくれるだろうと思って」息子を遣わし

ますが、案の定虐殺されてしまいます。

　主人は神を、農夫たちは神の民イスラエル（特に宗教的指導者）を指し、僕たちは預言者を、息子はイエスを指してい

ます。神に背いたイスラエルを悔い改めに導くために神は預言者を次々と遣わされましたが、預言者の声に耳を傾けず

に迫害しました。そこで最後に神が遣わされたのが御子イエスです。イエスは「家造りらの捨てた石」のように十字架上

で捨てられましたが、復活、昇天、着座により「隅のかしら石」となられました。

 　神に造られ、生かされている人間は、神のぶどう園の農夫、小作人です。なのに、自分の権威ばかり主張して、神の

権威を認めようとしません。 イエスを信じた、神の権威を認めていると言いつつも、実際は神を畏れず、御言葉を軽視

することがあります。神の権威を認めたがらないことこそ罪の本質で、この罪を赦し、潔めるのが十字架です。神の権威

の前に無条件降伏するよう、神は招いておられるのです（ロ−マ　10・18〜21）。