『
…すると主は彼女に言われた。「二つの国があなたの胎内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。
一つの国民は、もう一つの国民より強く、兄が弟に仕える。」…』
（創世記 25章19～26節）
私たちが活きるためには、試練や困難が必要です。それらを乗り越えずに、成功した人も幸せになった人もいません。それらがないと、平穏が幸せなことに気付くことすらできないでしょう。クリスチャンも、それらが無いと真剣に神に向かうことができません。神に選ばれたイサクとリベカの夫婦も同様でした。
神に愛され、選ばれた２人には、子孫が与えられる約束がありましたが、結婚して２０年の間、子どもが与えられませんでした（２０，２６）。夫であるイサクは、そのために主に祈りました（２１）。妻のリベカは、妊娠したときに腹の中で子どもたちがあばれたため、み心を求めて出て行きました（２２）。
そうして知らされた主のみこころが、上のみ言葉（２３）です。双子の子どもが生まれる前に、兄が弟に仕えるという内容から、神の選びは人とは違うことを教えられます。生まれた順番によらず、能力や容姿、体力も関係がありません。むしろ主は、弱いからと選ぶことをします。“有るものを無いものとするために、この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選ばれたのです。”（Ⅰコリント１：２８） 主の選びは、イサク家の家族関係に大きな影響を与え、聖書の主要なテーマの一つとなります。
それが続き、現代の人々の選びとなり、わたしたちの救い、約束の子とされることの主の選びになりますが、主の選びは、イエス・キリストにあって、すべての人に救われる機会が与えられる様になりました。
主の祝福を受けた、わたしたちですが、全ての人と同じ様に、日々の生活に悩みや困難を感じています。それは、わたしたちが主の前に出て祈り、みこころを求めるために与えられています。試練や困難だと感じたときこそ、わたしたちは、みこころを知る機会の中にいるのです。
