『・・・・・・まことに、あなたがたに言います。これらのことがすべて起こるまでは、
　　　　この時代が過ぎ去ることは決してありません。天地は消え去ります。しかし、
　　　　わたしのことばは決して消え去ることがありません。ただし、その日、その時が
　　　　いつなのかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。父だけが
　　　　知っておられます。気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、
　　　　あなたがたは知らないからです。・・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　（マルコの福音書　13章30～33節）


　旧会堂の屋根と壁のリフォームが終わって、古くても暖かく落ち着いた景観は、近隣の方々にとっても
好評で、ホッとすると同時に、喜びでいっぱいです。工事のため庭の草木は、ほとんど根元から切りまし
たが、一か月もたつといろんな芽が出てきました。死んだように見えても眠っているだけで、命にあふれ
ていたのです。 主に選ばれたイスラエルにも、その時代に起こる思いがけない出来事によって、すべて
が失われたように見えたことが何度もありました。けれども主に立ち返ることによって、何度も立ち上がっ
ていく様子は、私たちには大きな励ましです。イエス・キリストは十字架の死によって、私たちに新しい命
を約束して下さいました。今私たちの目に見えるのは、戦争、災害、病気であり、今は災いしか見えてい
ないかもしれません。しかし、命の主がおられることを信じるならば、悲しみ絶望するのではなく、新しい
芽を見い出し、それを守り育てていくことがこれからの使命だと気づくのではないでしょうか。私たちの歩
みの中にも、当たり前の日常を覆し、荒野へと誘う出来事がそれぞれにあるでしょう。しかし神はわたし
たちと共におられ、決して変わることのない約束のことばによって、どんな中にあっても、支え導いてくだ
さるのです。それを体験するために、私たちも目を覚まし、見えなくても命にあふれた神の恵みを見出し
ていこうではありませんか。

目を覚ましていなさい　（マルコの福音書　13章30～33節）

　2022年10月9日礼拝にて