『・・・『私はあなたがたに、悔い改めのバプテスマを水で授けていますが、私の後に来られる
　　　　方は私よりも力のある方です。私には、その方の履き物を脱がせて差し上げる資格もありません。
　　　　その方は聖霊と火であなたがたにバプテスマを授けられます。また手に箕を持って、ご自分の
　　　　脱穀場を隅々まで掃ききよめられます。麦を集めて倉に納め、殻を消えない火で焼き尽くされます。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(マタイの福音書　3章7～12節）


　この一週間で、世界の雰囲気は一変しました。先週は北京オリンピックの最中であり、多くの方の関心は
メダルにありました。予想できたことでしたが、私たちの手が届かないところで軍事的な侵攻が始まりました。
この緊迫感や緊張感は、バプテスマのヨハネがいた時代と似ています。

　ヨハネは、政治宗教の指導者であったパリサイ人とサドカイ人に対し、誤ったリードをしていると批判しました。
彼らの教えは、アブラハムを先祖に持つユダヤ人は救われるというものでした。その誤りを悔い改め(心を入れ
替え）、悔い改めにふさわしい実として、バプテスマを受けるようにと迫りました。何から心を入れ替えるのかとい
うと、「偶像礼拝」です。神以外のものに頼る事、それはすべて偶像になります。他の神々を信仰することだけで
はなく、金銭や人の力、牧師なども同様です。彼らの偶像は誤った教えでした。

　神は表面的な行いの良し悪しを見ているのではありません。神（の教え）に従う気があるかどうかを見ています。
その気がある人は、たとえ失敗しても、神から見て良い人であり赦されます。逆に、行いがどんなに良くて立派で
あっても、神に従う気が無い人は悪人とされます。

　神に従う意思表示としてすることが、バプテスマです。それには、罪を洗い流しきよくなる(使徒２２：１６)という
意味があり、信じて受ける者は救われます(マルコ１６：１６)。水によるバプテスマを受けると、イエスから聖霊が
与えられ(使徒２：３８）、その人は永遠の命を得、神と一体化して教えを直接聞けるようになります。 私たちは
神の声に耳を傾けているでしょうか。信じているなら聖霊の声を聞くことができます。その声が聞こえたなら、従
う者とならせていただきましょう。

悔い改めのバプテスマ　（マタイの福音書　3章7～12節）

　2022年2月27日礼拝にて