『そこでヨブは主に答えて言った、「わたしは知ります、あなたはすべての事を
　　　　　なすことができ、またいかなるおぼしめしでも、あなたにできないことはないことを。
　　　 『無知をもって神の計りごとをおおうこの者はだれか』。それゆえ、わたしはみずから
　　　　　悟らない事を言い、みずから知らない、測り難い事を述べました。『聞け、わたしは
　　　　　語ろう、わたしはあなたに尋ねる、わたしに答えよ』。わたしはあなたの事を耳で
　　　　　聞いていましたが、今はわたしの目であなたを拝見いたします。それでわたしは
　　　　　みずから恨み、ちり灰の中で悔います」。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨブ記　42章1～6節）


　ゴールデンウィークも終わり、気がつけば田植えの終わった水田が多く見られるようになって来ました。
今日はヨブ記を開きます。変わらない日常は、わたしたちが限りある人生を生きていることを忘れさせ
ますが、思わぬ出来事に遭遇する時、限りある人生を生きていることを思い出し、何のために生きてい
るのかを考えるようになります。ヨブは神の前に誤りのない生活を行っていましたが、世界のすべてを
見てきたサタンが彼を試みることを神は許されます。その取り扱いを通して、行ったことに対して与えら
れる恵みだけでなく、わたしたちが失敗し、するべきことができなかったことに対しても用意されている
祝福を知ることができます。すなわち、わたしたちの思いをはるかに超えた神の平安と喜びは、わたし
たちの行いによってではなく、神の一方的な恵みによって与えられることを知ることができるのです。
神はわたしたちを、すべての危険や苦しみから遠ざけてくださるのではなく、むしろ、いろいろな困難
や戦いを通して共にいてくださる主に気付かせ、病や失敗を通して、神がどんな時にも共にいてくださ
ることを知るのです。すべてのことを恵みに変えることのできる神を誰かの知識によってではなく、自
分の経験を通して知る者とさせていただこうではありませんか。

すべてのことを行うことをできる神　（ヨブ記　42章1～6節）

　2020年5月17日礼拝にて