『 ・・・・・御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと
　　共におられます」。この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事で
　　あろうかと、思いめぐらしていた。すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは
　　神から恵みをいただいているのです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。
　　その子をイエスと名づけなさい。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　1章28～31節）


　イエス・キリストの誕生において、御使いはザカリヤに現れただけでなくマリヤやヨセフにも現れ、
それが神の計画であることを教えられました。わたしたちは何かが起こるとき、その一部分だけ見
て災いであるように思い、時に絶望してしまいます。けれども、神のわたしたちに対する思いは『愛』
であって、わたしたちを責め、苦しめようとされているのではありません。むしろ、どんな時にも神は
共にいてくださり、わたしたちを通して神の御業をあらわし、わたしたちに喜びを与えてくださるので
す。マリヤは御使いに、『恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます』と声をかけられ
戸惑いました。これから起こることを告げられたときには恐れました。けれどもエリサベツを通して
行われた証しを示されたとき、平安を得ることができたのです。わたしたちに必要なのは、状況を理
解し適切に行動するための経験と知識ではなく、どんな状況においても、最善をもって導かれる主
なる神が共にいてくださることを信じる信仰です。クリスマスの恵みは、わたしたちと共に働いてくだ
さる神を信じ、自分で感じている不安や恐れを捨て、望みを持って一歩を踏み出す信仰にあるので
す。あなたは大きな神の愛を経験している者として、神に何を期待し求めているでしょう。神はわたし
たちにも『恵まれた者よおめでとう、主があなたと共におられます。』と語りかけてくださっているのです。

主があなたと共におられます　（ルカによる福音書　1章28～31節）

　2018年12月9日礼拝にて