『サタンよ、退け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　4章10節）


　イエス様は御霊によって荒野に導かれました。それは悪魔に試みられるためでした。４０日の
断食で空腹の絶頂であるイエス様に３つの誘惑がありました。

１、石をパンに変えさせる誘惑 　イエス様が石をパンに変えることが出来る神の子であるから誘惑と
なります。誘惑は肉体的な欲求からくる場合があります。イエス様も人となられた以上、この誘惑に
あわなければなりませんでした。

２、宮の頂上から飛び降りさせる誘惑　悪魔は聖書の言葉を用いてイエス様を誘惑します。聖書の
言葉でも神を試みるために用いるならば、誘惑となってしまいます。

３、権力と富と与えようという誘惑　悪魔は非常に高い山にイエス様を連れていきます。それはイエ
ス様にこの世の繁栄をみせ、自分にひれ伏すようにさせるためでした。イエス様はただ神のみに仕え、
悪魔の試みに屈しませんでした。

　なぜ神の子であるイエス様が誘惑にあわなければならないのか。それは人の子として生まれたから
です。イエス様は人として生まれたので、人と同じ誘惑にあいました。罪は犯しませんでしたが、試み
に苦しみました。十字架のイエス様への人々のあざけりは、悪魔と同じあざけりです。「もしお前が神
の子であるなら、自分自身を救え。」しかしイエス様は自分を救うことはなさいませんでした。主なる神
にのみ仕えておられました。 誘惑への勝利は、主イエスから目を離さないことです。イエス様の十字架
によって救われた私たちは、主イエスから目を離さずに、イエス様の勝利に共にあずからせていただき
ましょう。

荒野の誘惑　（マタイによる福音書　4章1～11節）

　2018年7月8日礼拝にて