『・・・弟子たちはこれを聞いて非常に驚いて言った、「では、だれが救われることが
　　できるのだろう」。イエスは彼らを見つめて言われた、「人にはそれはできないが、
　　神にはなんでもできない事はない」。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　19章23～29節）


　わたしたちは、いろいろな場面で困難に直面し、時にあきらめることを選びます。 しかし神がわたし
たちの思いを越えて働かれるとき、不可能と思えることが実現し、失敗したと思ったことがうまくいく経
験をします。これは不思議に思えますが、神の真実でもあります。イエス・キリストが弟子たちと共に
歩んでおられたとき、神はイエス・キリストに知恵と力を与え、人々に言葉を持って教えるだけでなく、
時には奇跡も行なわせられました。これは弟子たちが自分の知識と考えによってあきらめるのでは
なく、それを越えて神が働かれることを信じ、いつも神を見上げながら生きるためだったのです。聖
書はわたしたちに、わたしたちが一人で生きているわけではなく、神もわたしたちと共にいてくださる
ことを教えています。救いについても同じです。わたしたちの考えや評価では無理だと思えても、神
はイエス・キリストを通して｢人にはそれができないが、神には何でもできない事はない。」とはっきり
と宣言しています。わたしたちはいろいろなことを知っているようで知らず、理解していません。だか
らこそ、わたしたちを、愛を持って導き、全てを知った上で赦してくださる神を認め受け入れることが
大切なのです。わたしたちがそれを信じることができず、あるいは力がないのは当然かもしれません。
けれども「神にはできる！」ということをもう一度心に刻ませていただこうではありませんか。

神には出来る！　（マタイによる福音書　19章23～29節）

　2016年4月24日礼拝にて