　『神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。このゆえに、
　　たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　46篇1～11節）

　わたしたちの人生にはいろいろなことが起こります。わたしたちがこの世の知識と経験でそれらの出来事を

理解しようとすると、ときに行き詰まり、敗北感に支配されてしまう事があります。けれども、わたしたちに命を

与え、生かしてくださっているのは神であることを信じるならば、この世的には敗北しているように見えても、神

の御手に支えられて、自由と喜びに溢れることが出来るのです。それは、神が共にいてくださるという確信から

来ます。何が起こっても、どんな状況の中に置かれても、愛の神はわたしたちを放っておかず、必ず背負って

くださる事を心から信じることができるからです。そしてこの信仰は、自分の努力や頑張りからではなく、むしろ

自分の限界を知り、神にすべてを委ね切ることによって与えられます。「静まって、わたしこそ神であることを知

れ。」とありますが、すべての事象の中に主が共におられる事を認め、しかもその神に愛されている事を認める

ならば、わたしたちは何を恐れる必要があるでしょう。わたしたちの罪のためには十字架の赦しを用意し、死に

対しては永遠の命と住いを用意してくださっていることを、決して忘れてはなりません。むしろ「神はわれらの避

け所また力。悩める時のいと近き助け」である事をいつもよりどころとさせていただきましょう。

神はわれらの避けどころ、また力である （詩篇 46篇1～11節）

神はわれらの避けどころ、また力である　（詩篇　46篇1～11節）