復活による希望　（ヨハネによる福音書　11章　21〜26節）

　2012年4月15日礼拝にて

　『イエスは彼女に言われた、「わたしはよみがえりであり、命である。
わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる。また、生きていて、
わたしを信じる者は、いつまでも死なない。あなたはこれを信じるか」。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　11章　21〜26節）


　毎年春が来てイースターを迎えると、ちょうど枯れていたように見えた植物が芽吹き、いろいろな

生き物が動き出す様子をとおし、命の力強さを改めて教えられます。考えてみれば、世にあるもので

いつまでも存在するものはなく、命は死ぬことによって次世代に引き継がれているのは、この世の

常です。それなのにわたしたちは、つい自分中心に物事を考え、この世を去っていく自分の将来に

不安を覚えてしまいます。しかし、わたしたち一人ひとりがそれぞれの時代に立てられ、主にある使

命に生かされていることを知り、続く人々のために生涯をささげていくことが出来るのは、なんと幸い

なことでしょう。愛する兄弟ラザロを失ったマルタとマリヤは、大きな悲しみを経験すると同時に、主

イエス・キリストがそばにおられたら助かったのにという後悔もありました。しかし神は死んで葬られ

たラザロに、もう一度命を与えることにより、神にはどんなことでもできること、わたしたちの命をも支

配なさる神であることを明らかにしてくださいました。わたしたちは毎日の生活を送る中で何を恐れる

必要があるでしょう。神がわたしたちに、十字架によって命を与えてくださったのであれば、それ以上

のものを下さらないはずはありません。復活の主を信じましょう。