『金銀はわたしには無い。しかし、わたしにあるものをあげよう。
　　ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　3章　6節）


　　今の日本は、一見平和に見えます。また、求めるならなんでも手に入れることができる、豊かな

時代であるように思えます。けれども実際は、どんなに豊かそうに見えても人の本質は変わること

がなく、かえって表面的豊かさが増した分、内なる人は不安や孤独にさらされているとも言えます。

神はわたしたちに、信仰による自由と豊かさを教えてくださいました。わたしたちの豊かさは、神を

心から信頼することによって与えられる豊かさであって、持ち物や経験によるものではありません。


　　わたしたちは誰かが必要を求めた時、それに応えることができるでしょうか。たとい自分にその

力があったとしても応えるかどうかはまた別のことですし、力が無ければ当然どうすることもできま

せん。わたしたちは何を根拠に信仰の歩みをしているのでしょうか。約束の聖霊を受けたペテロた

ちは、自分の力や持ち物によるのではなく、共にいてくださる主の力によって、生まれつき歩くこと

のできなかった男性を立たせました。わたしたちも主からいただいている約束によって、自分たち

の力では不可能に見えても、ナザレ人イエス・キリストの名によって大胆に神に求めることができ

るのです。

わたしにあるのもをあげよう　（使徒行伝　3章1〜10節）

　2010年06月06日礼拝にて