互いに愛し合いなさい（ヨハネ　第15章　12〜17節）

2004年04月04日礼拝にて

　ヨハネの15章には有名な「ぶどうの木」のたとえがある。枝がブドウの木につながっていなければ実を結ぶことがない

ように、私たちが今どんなに知恵と力に満ちているように見えても命の主、生けるキリストにつながっていなければ何一

つできない。それではキリストにつながっている者はどのように生きるのだろうか。私たちを友と呼んで下さったキリスト

は、「互いに愛し合いなさい」と教え、「その友のために命を捨てること、これよりも大きな愛はない」と語られた。そして、

キリストが私たちのために命を捨ててくださった事を私たちは知っている。

　主は私たちを選び、立てて下さった。それは私たちが主によって罪を赦され、いのちを与えられた者として恵みに生きる

ためであり、いつまでも残る実を結ぶためなのである。私たちには力はない、しかし私たちのために命を捨てて下さった

方は、私たちの内に共に生きて下さり、必要のすべて惜しむことなく与えて下さるのである。父なる神は、キリストの名に

よって求めるならば何でも与えて下さる。こんなに大きな恵みを与えられているのだから、キリストの枝として、人を裁い

たり、捨てたり、怒ったりするのではなく、主に赦されたように赦し、主に慰められたように慰め、主に愛されたように互い

に愛し合う者となろうではないか。