天でのおおきな喜び （ルカ　第15章　1〜10節）

2003年10月19日礼拝にて

　�@失われた存在

百匹の羊のうち一匹も、十枚の銀貨のうちの一枚も、所有者にとってはかけがえのない存在であるように、神の形に創造

された人間も、神にとっては「高価で尊い」愛の対象です（イザヤ　43・1〜4）。羊や銀貨が失われ、本来あるべきところに

ない状態では何の価値もないように、創造主なる神から離れた人間も、本来もっている価値を大きく失っています（ロ−マ

3・12）。しかも、羊や銀貨が自分からは所有者のもとに帰れないように、神のもとに帰ろうにも帰れない悲惨な状態にある

のが人間の現実です。

　�A熱心な捜索

所有者が一匹の羊、一枚の銀貨を熱心に捜索した結果、遂に発見して大喜びしたように、神は、「あなたはどこにいるに

か」と優しく呼びかけ、自分から帰ろうにも帰れない罪人を率先して捜し求めておられます。この神の愛を教えるため、見

せるために遣わされたのが御子イエスです。イエスは十字架と復活によって罪を赦し、神のもとに帰る道を開いて下さい

ました（ヨハネ　14・6）。この神の一方的な捜索劇に気ずき、悔い改めと信仰によって神のもとに帰る時、天では大きな喜

びの声が上がるのです。