御言葉に聞き入る （ルカ　第10章　38〜42節）

2004年01月04日礼拝にて

　 イエスが家に来られると、マルタは早速接待の準備を始めますが、マリヤは「主の足もとにすわって、御言に聞き入って

い」ました。「接待のことで忙しくて心をとりみだし」たマルタは、「妹が私に接待をさせている」と自己憐憫に陥り、「なんとも

お思いになりませんか」とイエスに八つ当たりした上、「妹におっしゃってください」と命令さえしました。

　マリヤがいつも好んで座る席は主の足もとでした（ヨハネ　11・32、12・3）。そこを指定席として御言葉を聞き入ることは、

いかなる人も「彼女から取り去ってはならない」ほど、マリヤの習慣として身についていたものでした。一方のマルタは、御

言葉に聞き入るという「無くてならぬ・・・一つ」のものを抜きにしたまま接待に忙しくしていたため、心を取り乱したのです。

　私たちを愛し、十字架と復活によって罪を赦して下さった主の足もとこそ、最も愛し慕うべき場所です。指定席が空席の

ままではないでしょうか。今年こそ、主の足もとを指定席として、規則正しく聖書を読むことを習慣づけましょう。朝ごとに

「主の足もとにすわって、御言に聞き入」るならば、全能の主に対する信仰と希望、隣人に対する愛に満たされ、自己憐憫

や八つ当たり、思い煩いや暴言等から開放されることでしょう。